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6月のDDoS攻撃、件数倍増 - 「Citrix ADC」からの反射型攻撃も

同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、「NTPプロトコル」を用いたリフレクション攻撃。約204万ppsのパケットにより、11.09Gbpsのトラフィックが発生した。前月の約51万pps、約1.9Gbpsを大きく上回った。

また同月は、「Citrix ADC」や「Citrix Gateway」の機能を悪用したUDP 443番ポートを発信元とするリフレクション攻撃を観測したという。同月において、継続時間が長い攻撃でもあり、23分にわたって攻撃が展開され、最大トラフィックは136.2Mbpsだった。

Citrix Systemsでは2020年12月に、「Citrix ADC」のDTLS機能に大量のパケットを送りつけ、アウトバウンドの帯域を枯渇させるDDoS攻撃を報告している。あくまで推測ではあるものの、今回IIJで観測したリフレクション攻撃も関連している可能性があるという。

なお、Citrix Systemsでは2020年12月のアドバイザリでDDoS攻撃の影響を緩和する拡張ビルドをリリースしている。DTLS機能を利用しない場合は拡張ビルドに更新する必要はないが、DTLS機能の無効化を推奨している。

(Security NEXT - 2021/08/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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