Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、7月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応

マイクロソフトは、7月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、116件の脆弱性に対応した。このうち3件については、すでに悪用が確認されているという。

今回のアップデートでは、「Windows」「Office」をはじめ、「Microsoft Exchange Server」「Microsoft Codecs Library」「Microsoft Graphics コンポーネント」「Visual Studio Code」「Power BI」「Hyper-V」「Microsoft Bing」「Microsoft Dynamics」など多数製品で明らかとなった脆弱性に対処している。

対応した脆弱性は、CVEベースであわせて116件。同社による重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が12件。2番目に高い「重要(Important)」が103件、1段階低い「中(Moderate)」が1件だった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは、「9.0」以上と評価された脆弱性は「CVE-2021-34458」「CVE-2021-34473」「CVE-2021-34523」の3件。これら脆弱性を含め、86件が「7.0」以上と評価されている。

脆弱性によって影響は異なるが、43件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。権限昇格の脆弱性32件、情報漏洩の脆弱性14件、サービス拒否12件のほか、セキュリティ機能のバイパス8件、なりすましが可能となる脆弱性7件に対応している。

(Security NEXT - 2021/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因