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「ウイルスバスター for Mac」の旧版に権限昇格の脆弱性

トレンドマイクロがmacOS向けに提供しているセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター for Mac」の旧版に脆弱性が明らかとなった。アップデートで修正が実施されている。

ローカル環境より権限昇格が可能となる脆弱性「CVE-2025-59931」が明らかとなったもの。アンインストール後に残存するファイルを利用することでroot権限を取得できる。

「同11.8.1283」およびそれ以前のバージョンが影響を受ける。「同11.9」については脆弱性の影響は受けないという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「7.0」と評価されている。2025年10月1日の時点で悪用は確認されていない。

同脆弱性は利用者へ周知するために報告したもので、公表にあたりJPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

同脆弱性は「同11.8.1400」にて修正されており、すでにアップデートを配信している。同社は最新バージョンの利用を推奨するとして利用者に対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/10/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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