「Apache Tomcat」の脆弱性が明らかに - 6月のアップデートで修正済み
「Apache Tomcat」の開発チームは、6月にリリースしたアップデートで脆弱性「HTTPリクエストスマグリング」の脆弱性に対処したことを明らかにした。
開発チームによれば、5月に報告を受けた「HTTPリクエストスマグリング(HRS)」の脆弱性「CVE-2021-33037」に対し、6月15日にリリースしたアップデート「Apache Tomcat 10.0.7」「同9.0.48」「同8.5.68」にて修正したことを7月12日に公表したもの。
リバースプロキシ利用時に一部の状況下で「HTTPTransfer-Encodingヘッダ」を正しく解釈できず、「HRS」が生じるおそれがあったという。
また5月や4月に公開されたアップデートにおいて、認証不備の脆弱性「CVE-2021-30640」、サービス拒否の脆弱性「CVE-2021-30639」なども修正しており、脆弱性情報のポータルサイトであるJVNではあわせて利用者へ注意喚起を行った。
なお、今回公開された脆弱性とは別に、開発チームは現地時間7月に入り、最新版となる「同10.0.8」「同9.0.50」「同8.5.69」をリリースしている。
(Security NEXT - 2021/07/13 )
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