Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

メールアドレス流出、自動PPAP機能に不具合 - 原子力規制委

原子力規制委員会は、メールシステムに不具合があり、メールの送信先である地方公共団体や報道機関のメールアドレスが受信者間に流出したことを明らかにした。

原子力規制庁によれば、6月16日に同庁の統合原子力防災ネットワークのメールシステムを使い、記者懇談会の案内を地方公共団体と報道機関にメールで送信したところ、システムの不具合により送信先メールアドレス76件が受信者間に流出したという。

同システムは、添付ファイルを送信すると自動的に暗号化し、同じメールアドレス宛に別途復号パスワードを送信するいわゆる「PPAP」の仕様だが、何らかの不具合が存在し、復号パスワードの通知メールに、送信先のメールアドレスが表示される状態となった。

6月21日に職員が問題へ気が付き、送信先に対して謝罪するとともに、メールの削除を依頼。一時利用を中止したが、設定を変更したところ、同様の不具合が再現されることがなくなったとして利用を再開した。一方、問題が生じた根本的な原因はわかっておらず、システムを開発した東芝ITサービスに対して原因究明を求めている。

「PPAP」に関しては、政府が中止する方針を示しており、同庁でも同方針に従うことになるが、同システムでは、添付ファイルを送信すると必ず暗号化される仕様。利用をやめるにはシステムの見直しが必要になるという。

(Security NEXT - 2021/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

写真教室参加希望者宛のメールで誤送信 - 宮城県東北歴史博物館
システムの仕様を知らずメール誤送信が発生 - 東京都福祉保健財団
美術館でメール誤送信、講座応募者のメアド流出 - 稲沢市
複数問合の同時並行対応で添付ファイルを取り違え - 大阪市
児童相談所が児童の個人情報をメール誤送信 - 栃木県
再就職支援者の個人情報を企業に誤送信 - 東京しごとセンター
20周年記念事業の参加者宛メールで複数誤送信 - 太田市
講演会応募者に対する通知メールで送信ミス - 所沢商工会議所
全学生の個人情報を海外協定校へ誤送信 - 上智大
認定個人情報保護団体向けメールで誤送信、メアド流出 - 個情委