続くVPN機器への攻撃 - 「修正済み」のつもりが無防備だったケースも
「SRA 4600」は、2019年10月にサポートの終了を迎えているが、翌11月にリリースされた「SMA 9.0.0.5」においてもサポートプラットフォームとして「SRA 4600」をリリースノートに明記。そのため、機器におけるサポートは終了しつつも、最新のファームウェアへアップデートしていれば、「CVE-2019-7481」の影響を受けないものと考えられてきた。
しかし、CrowdStrikeが調査を行ったところ、「SRA 4600」では、ファームウェア「SMA 9.0.0.5」を適用していても、引き続き「CVE-2019-7481」の影響を受けることが判明したという。
同社の報告に対して、SonicWallでは「SRA 4600」についてサポートが終了したとしつつも、2021年2月に判明した脆弱性「CVE-2021-20016」に対する「SMA10.x」系統のアップデートが脆弱性の緩和手段であるとの説明を受けたという。
CrowdStrikeでは、SonicWallの推奨事項を実施しつつも、サポートが終了した旧機器から、テストなど実施されるサポート中の機器へ移行することを検討するよう呼びかけた。
またFortinet製ゲートウェイ製品「FortiGate」で明らかとなった既知の脆弱性も、引き続き攻撃の対象となっている。SANSの研究者であるGuy Bruneau氏は、過去60日間において、VPNの脆弱性が未修正となっている機器の探索行為を引き続き観測していると報告した。
「FortiOS」で明らかとなった脆弱性は、APTグループより攻撃対象となっているとして米当局からも注意喚起が行われていると指摘。利用者に警戒を呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/06/15 )
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