Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サイバー攻撃でシステム障害 - 富士経済グループ

市場調査サービスなどを展開する富士経済グループにおいて、サイバー攻撃によりシステム障害が発生している。詳しい原因など調査を進めている。

同グループは国内5社、海外現地法人2社で事業を展開しているが、富士経済マネージメントによれば、外部からのサイバー攻撃により、4月20日未明から同社グループのシステムにおいて障害が発生している。顧客に対する納品や請求書の発行、問い合わせといったサポートに時間を要するなど、影響が出ているという。

富士経済や富士キメラ総研、富士経済ネットワークスが発行した市場調査レポートをウェブ経由で提供するサービス「FK-Mards」に関しては、不正アクセスを受けた環境とは異なる回線、拠点で運用しており、サイバー攻撃による直接的な影響は出ていない。

同社は本誌取材に対し、「現段階でウェブサイトで発表している内容以上のことを話すことはできない」とし、グループ会社における具体的な影響や被害状況に関するコメントを避けた。

同社では外部の協力を得ながら、情報流出の可能性を含め、不正アクセスを受けた原因の調査や復旧作業を進めている。

(Security NEXT - 2021/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
アスクル、手動出荷を試験運用 - 一部医療介護顧客で開始
通信機器経由でサイバー攻撃、侵害サーバに顧客情報 - 日本プラスト
国内外子会社が相次いでサイバー攻撃の被害 - ジャノメ
システム障害が発生、原因や影響を調査 - 黒金化成
複数サーバでランサム被害、痕跡未確認も情報流出の可能性 - はるやまHD
テモナのEC支援SaaSに侵害の痕跡 - 攻撃経路や影響など調査
証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大