Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox」にセキュリティ更新 - Android版のみ影響する深刻な脆弱性も

Firefoxの開発チームは、脆弱性を修正したアップデート「Firefox 88.0.1」を公開した。Android向けには「同88.1.3」をリリースしている。

今回のアップデートでは、ウェブのレンダリングを行うコンポーネントにおいて競合状態が生じる「CVE-2021-29952」に対処した。悪用されると任意のコードを実行されるおそれがあり、重要度は4段階中2番目に高い「高(High)」とレーティングしている。

さらにAndroid版では、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング(UXSS)の脆弱性「CVE-2021-29953」を修正した。脆弱性を悪用されると、細工されたページで異なるドメインのコンテキストとして動作するJavaScriptを強制的に実行されるおそれがあるという。

他OS環境では同脆弱性の影響を受けないとしているが、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」と評価している。

またこれら脆弱性の修正は含まれていないが、延長サポート版のセキュリティアップデート「Firefox ESR 78.10.1」についても提供を開始した。

メインテナンスサービスを停止させ、ブラウザ更新サービスを動作させなくする脆弱性「CVE-2021-29951」に対処したもので、重要度は4段階中3番目にあたる「中(Medium)」。「Windows 10 ビルド1709」より以前の環境のみ影響を受けるとしている。

(Security NEXT - 2021/05/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性