Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一部シスコ製小規模向けVPNルータに深刻なRCE脆弱性

Cisco Systemsが提供する小規模向けVPNルータ「RV215W」「RV130W」「RV130」「RV110W」に深刻な脆弱性が明らかとなった。修正の予定はないという。これら製品は、以前にも大量の脆弱性が判明しており、同じく未修正となっている。

「RV215W Wireless-N VPNルータ」「RV130W Wireless-N多機能VPNルータ」「RV130 VPNルータ」「RV110W Wireless-N VPNファイアウォール」に脆弱性「CVE-2021-1459」が明らかとなったもの。

ウェブベースの管理インタフェースに脆弱性が存在し、リモートより機器が動作するOSのroot権限でコードを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアは「9.8」で、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。脆弱性の公表や悪用は確認されていない。

これら製品については、サポートを終了しており、脆弱性を修正するアップデートの予定はなく、同社はサポート中の製品へ移行するよう呼びかけている。

これら製品では、同脆弱性に限らず、これまでも「CVE-2021-1164」をはじめ、大量の脆弱性が判明しているが、修正プログラムは提供されていない。深刻な影響を及ぼすおそれがあるとして同社では注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2021/04/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性