Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

約5カ月間、海外現地法人や海外支局に不正アクセス - 日経新聞

日本経済新聞社は、海外現地法人や海外支局が不正アクセスを受け、情報が流出したおそれがあることを明らかにした。

同社によれば、日経中国(香港)社と日経香港支局で使用するメールアカウントの一部が不正アクセスを受けたもの。具体的な件数は明らかにしていないが、日経新聞社広報室によると「おもに日経中国(香港)社」のものだという。

3月はじめに実施した社内調査で把握したもので、2020年10月ごろより不正アクセスが行なわれていたと見られる。判明を受けて同社では詳しい原因を調べている。

今回の不正アクセスにより、日経中国(香港)社において日本経済新聞国際版や電子版、Nikkei Asiaを契約している顧客の個人情報が流出した可能性がある。氏名や住所、電話番号、メールアドレス、会社名など1644件のほか、法人顧客のクレジットカード情報24件も含まれる。

また香港支局宛に送信されたニュースリリースなどのメールの送信元情報も流出したおそれがある。ニュースリリースに記載された内容の流出については調査中としている。

同社では関連する顧客へ個別に経緯を説明するとともにセキュリティ対策を実施。監視を行うとともに、セキュリティ管理を徹底して再発防止を図りたいとしている。また今回の不正アクセスについて、日本国内の顧客における情報流出については否定している。

(Security NEXT - 2021/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消
記者会見参加応募者の個人情報をメールで誤送信 - 太秦映画村
まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
MS、3月の月例更新で「Exchange Server」に生じた不具合に対応