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「VMware vCenter Server」の深刻な脆弱性 - 悪用リスク上昇

「VMware vCenter Server」における深刻な脆弱性が明らかとなった問題で、脆弱性の悪用リスクが高まっている。関連機関が注意を呼びかけた。

問題の脆弱性「CVE-2021-21972」は、デフォルトで導入されるプラグインに存在。任意のファイルがアップロード可能となる脆弱性で、システム権限により任意のコマンドを実行されるおそれがある。

JPCERTコーディネーションセンターでは、同脆弱性に関する詳細が公開されていることを確認した。動作が未確認のものも含め、複数の実証コード(PoC)がすでに公開されている。またBad Packetsでは同脆弱性に対する大量のスキャン行為を観測しているという。

マクニカネットワークスが、2月24日に脆弱性検索エンジンのShodanにおいて、不特定多数に公開されているサーバの状況を調べたところ、グローバルにおいて約5270ホスト、日本国内で47ホストを確認したという。

同社は、脆弱性を修正した場合も、パッチ適用前にバックドアが設置されていた場合、その後も侵害が続くおそれがあると指摘。脆弱性修正時に侵害の有無を確認するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/02/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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