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2020年の攻撃通信パケット、前年比1.5倍 - NICTまとめ

スキャンを目的としたパケットを除き、宛先ポート番号別にパケット数を見ると、「telnet」で用いる「TCP 23番ポート」がもっとも多く16.3%。

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スキャンを除いたパケットの宛先先ポート(グラフ:NICT)

ファイルやプリンタの共有で使われる「TCP 445番ポート(4.8%)」、ウェブサーバやIoT機器で使われる「TCP 80番ポート(3.1%)」で続く。

上位10位までのポートが全体に占める割合は37.1%で、前年の49.8%から減少。その他ポートが占める割合が62.9%となった。さまざまなポートを攻撃対象とするボットネットが継続的に活動していることなどが背景にある。

また2020年は、3月から4月にかけて断続的に大規模なバックスキャッタを観測。1日あたり7000万以上のユニークIPアドレスから跳ね返りパケットを観測した。

またリフレクション攻撃では、複数のサービスを同時に悪用するマルチベクタ型の攻撃を多く観測しており、攻撃が複雑化しているという。

(Security NEXT - 2021/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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