ランサムウェア「Fonix」が活動停止 - 謝罪して復号鍵を公開
「FonixCrypter」や「Xinof」との名称でも知られるランサムウェア「Fonix」の攻撃グループが活動を停止し、暗号化に用いたマスターキーを公開した。これを受けてセキュリティベンダーでは復号ツールを公開している。
同ランサムウェアは、2020年夏ごろより活動していたランサムウェア。「RaaS(Ransomware as a Service)」として提供され、メールなどで攻撃が展開された。
同マルウェアへ感染すると、OSの動作に必要とされるファイル以外が暗号化され、「fonix」「xinof」といった拡張子が追加される。さらにデスクトップを変更して、金銭の支払いを求める脅迫文を表示していた。
1月30日に、攻撃グループ「FonixCrypter Project」の管理者のひとりがTwitter上へ同グループの活動を終了すると突如アナウンスを投稿。ソースコードを削除したと説明し、同日マスターキーを公開した。
経済悪化により犯行に至ったなどと動機を説明。被害者へ謝罪した上で今後は贖罪のためにマルウェアの分析情報を公開すると述べている。

「FonixCrypter Project」の関係者を名乗り、1月30日に公開されたアナウンス
(Security NEXT - 2021/02/09 )
ツイート
PR
関連記事
サーバがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 川崎設備工業
先週注目された記事(2025年7月20日〜2025年7月26日)
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
NASがランサム被害、脅迫メッセージを確認 - 福祉サービスのNPO法人
ランサム被害、ネットワーク機器の脆弱性に起因 - トーモク
中国複数グループが「ToolShell」攻撃を展開 - 攻撃拡大に懸念
SonicWall「SMA 100」にバックドア、ゼロデイ攻撃か - 侵害調査の実施を
ランサム被害で顧客情報流出の可能性 - トキハグループ
約1年前にランサム被害、VPNで海外拠点から国内にも - ユニデンHD
警察庁、ランサムウェア「Phobos」「8Base」の復号ツール開発