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Chrome機能拡張の開発者をFacebookが告訴 - 個人情報収集で

Facebookは、ブラウザの機能拡張を通じて同社SNSサービスより個人情報を抜き出していたとし、ポルトガルで開発者に対して訴訟を提起したことを明らかにした。

同社によると、同開発者はChromeストアで「Oink and Stuff」として、機能拡張「Web for Instagram plus DM」「Blue Messenger」「Green Messenger」「Emoji keyboard」を配布していたという。

各プラグインは、プライバシーポリシーにおいて個人情報を収集しないと説明していたが、実際は「Facebook」において、ユーザーID、氏名、性別、交際情報、年齢といった情報を収集したり、それ以外にもブラウザから情報を窃取するコードが含まれていたとFacebookは主張している。これら機能拡張は、いずれもChromeストアから削除された。

同社は、「Facebook」そのものが侵害されたわけではないが、別の方法を通じてデータを取得しており、同社規約やポルトガルのデータ保護法に違反すると指摘。同サイトに関連した保有データの削除を求めているという。

(Security NEXT - 2021/01/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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