10月中旬よりWPプラグイン「File Manager」の探索行為が増加
「WordPress」向けプラグイン「File Manager」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、10月中旬より脆弱な環境を探索していると見られるアクセスの増加が観測されている。脆弱性に対する攻撃も発生しており、注意が必要だ。
同ソフトウェアは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」にファイルの管理機能を追加するプラグイン。認証なしにファイルを特定ディレクトリにアップロードし、任意のコードが実行可能となる脆弱性「CVE-2020-25213」が9月に判明している。
警察庁によると、同庁では9月10日、11日に同脆弱性に対するアクセスを観測。さらに10月13日以降、プラグインに関する説明が記載された「ReadMe」ファイルを読み取るアクセスが増加した。動作するプラグインのバージョンについて調査を行っている可能性がある。また件数は少ないものの、実際に脆弱性の悪用を試みるアクセスも見られたという。
同脆弱性に関しては、ゼロデイ攻撃も確認されており、その後国内においても被害報告が行われている。
脆弱性へ対処した「同6.9」は、9月にリリースされており、あらためて同庁ではアップデートを呼びかけた。また、同脆弱性が未修正だった場合、すでに攻撃を受けている可能性があるとして、アップデートだけでなく、意図しないファイルの設置や外部との通信などが行われていないか確認するよう求めている。

「File Manager」を対象としたアクセスの推移(グラフ:警察庁)
(Security NEXT - 2020/11/24 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
データ分析ツール「Apache Kylin」に認証回避の脆弱性
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Zabbix」のWindows向けエージェントに権限昇格の脆弱性
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開