Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング報告、2万件の大台突破 - 上位4ブランドで9割超

8月のフィッシング報告件数が2万件を超え、最多記録を更新した。フィッシングサイトのURL件数は3カ月ぶりに減少したものの、5000件弱と依然として高い水準が続いている。

フィッシング対策協議会が8月に報告を受けたフィッシング攻撃の状況について取りまとめたもの。同月に寄せられたフィッシングの報告は2万814件。前月の1万6767件から4047件増加し、調査開始以降、はじめて2万件の大台を超えた。

フィッシングに用いられたユニークなURLは4953件で、最多記録を更新した前月の5536件から583件減少したものの、2000件台で推移していた2019年後半と比較すると依然として高い水準にある。

悪用されたブランド件数は55件で前月から3件増加した。「Amazon」「LINE」「楽天」「楽天カード」をかたるケースが目立っており、この上位4ブランドで報告数全体の92.6%を占める。なかでも「Amazon」関連のフィッシングが増えており、報告数全体の67.3%を占めた。

20200904_ap_001.jpg
フィッシング攻撃の報告状況(フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2020/09/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年4月20日〜2025年4月26日)
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
3月はフィッシング報告が約25万件で過去最多 - URLは前月比2.3倍に
先週注目された記事(2025年3月16日〜2025年3月22日)
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出