中小金融機関のセキュリティ対策底上げが課題 - 金融庁
金融庁は、金融機関におけるセキュリティ対策の実態や課題を取りまとめた。一部大手や中小金融機関においてリスク認識や体制に問題も見られたという。
同庁では、2018年10月に改定された「金融分野におけるサイバーセキュリティ強化に向けた取組方針」に基づき、金融分野におけるセキュリティ対策状況の実態や共通する課題について、「金融分野のサイバーセキュリティレポート」として取りまとめたもの。
同庁は、金融分野におけるサイバーセキュリティの概況について、海外金融機関で情報漏洩やサービス停止につながる大規模なインシデントが近年発生していると指摘。
国内の金融機関で同様の大規模なインシデントは発生していないが、利用者を狙うフィッシング攻撃や不正ログイン、DDoS攻撃といった報告が多く寄せられているとの現状を示した。
これまでも金融機関に対して注意喚起を実施してきたが、あらたな脅威や脆弱性を迅速に把握、分析し、金融分野においてセキュリティ管理体制の強化を図る必要があると述べている。
(Security NEXT - 2020/07/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
3月はフィッシング報告が約25万件で過去最多 - URLは前月比2.3倍に
法人の不正送金被害額が急増 前四半期比4.5倍に
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向
DDoS攻撃に注意喚起、発生を前提に対策を - 政府
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
フィッシングURLが過去最多の約12万件 - 報告も23万件超に
北朝鮮による暗号資産窃取に警戒を - 日米韓が共同声明
約482億円相当の暗号資産窃取、北朝鮮グループの犯行 - 日米当局