「不安の煽り」が弱い地味なフィッシングメールに注意
今回確認された攻撃に限らず、メールの文面から正規のメールであるか、フィッシングメールであるか、判断することはもはや困難となっている。「不審なメール」に対しては、不審ゆえに誰もが注意しており、「不審」と感じないメールにこそ十分な注意が必要だ。
フィッシング対策として、サービスへアクセスする場合は、メール本文にあるリンクをクリックせず、ブックマークやアプリからアクセスするよう呼びかけられているが、引き続きこうした基本的な対策の徹底が重要となる。
また典型的なフィッシングメールの「シグナル」を含まない攻撃では、正規のサービス提供者やフィッシング対策協議会などへ、受信した「フィッシングメール」を報告するユーザーが減少するといった別の影響も考えられる。
報告の絶対数が減少すれば、フィッシングサイトの把握、情報の共有、サイトのテイクダウンなどに時間を要したり、見逃してしまうといったリスクも増加するだろう。
攻撃者は、フィッシングメールの送信数に対するクリック率や、テイクダウンまでの時間など、費用対効果を模索していると思われるが、今後同様の手口を用いた攻撃がどのように推移するか注目される。
(Security NEXT - 2020/06/08 )
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