Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「不安の煽り」が弱い地味なフィッシングメールに注意

また別の文面では、「パスワードの再設定手続きの確認メール」などとして、利用者の求めに応じて送信したなどと説明する内容だった。

注意喚起のメールと同じく、URLがフィッシングサイトへ誘導するリンクで、フィッシングサイトでは、アカウント情報、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報などがだまし取られる。

パスワードの再設定を完了するには24時間以内に手続きが必要などと記載するも、メールに心当たりがない場合、破棄するよう文面に書かれていた。

いずれのメールも、大きく不安を煽る文言は含まれず、正規サービスでも見られる内容だった。フィッシング攻撃の注意喚起で強調されることも多い「不安を煽る」「すぐにアクセスするよう促す」といったわかりやすい「シグナル」を含んでいない点に、むしろ注意が必要といえよう。

メールに直接反応しない受信者も多いと見られるが、一部心当たりがある受信者など一定の割合でアクセスすることも予想される。また「注意喚起メール」のあとに思いがけない「パスワードの設定メール」が届くなど、複数のメールが組み合わさったことで受信者に不安が生じ、だまされてしまう可能性もある。

(Security NEXT - 2020/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「豪華3大特典」と誘惑 - 偽マネックス証券のフィッシングに注意
「北海道じゃらん」に攻撃、個人情報流出か - フィッシング攻撃も
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
Appleをかたるフィッシング攻撃が増加中 - 「支払情報更新」など偽装
教職員に多数の標的型攻撃メール、アカウント詐取被害 - 大体大
「au PAY」装うフィッシング - ポイントプレゼントなどと誘惑
プレゼント装うフィッシング詐欺 - 本人確認と称してクレカ情報詐取
貸金庫取引を装った詐欺メールに注意喚起 - 三菱UFJ銀
「RDPファイル」添付した標的型攻撃メールに警戒呼びかけ - 米当局
「レイク」「オリックス」の偽メールに注意 - 狙われる消費者金融ブランド