WP向けプラグイン「Elementor Pro」に深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃で発覚
コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」向けに提供されているプラグイン「Elementor Pro」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アドオンの脆弱性と組み合わせたゼロデイ攻撃が確認されている。
同プラグインは、インタラクティブに「WordPress」のデザインをカスタマイズできるElementor製プラグイン。
登録者によって任意のファイルをアップロードできる脆弱性「CVE-2020-13126」が明らかとなったもので、同脆弱性を悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがある。
同脆弱性は有償で提供されている「Pro」版のみ影響があり、無料版は影響を受けないという。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」における共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.9」、「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
また同プラグインのアドオンとしてサードパーティがリリースしている別のプラグイン「Ultimate Addons for Elementor」には、認証なしにユーザーを登録できる脆弱性「CVE-2020-13125」が判明した。
これら脆弱性を組み合わせた攻撃が実際に確認されている。WordPress向けのセキュリティソリューションを提供するDefiantによれば、5月6日に脆弱性に対するゼロデイ攻撃の報告を受けたという。
Elementorでは、脆弱性へ対処した「Elementor Pro 2.9.4」を5月7日にリリース。また「Ultimate Addons for Elementor」についても、脆弱性を解消した「同1.24.2」が提供されている。
(Security NEXT - 2020/05/19 )
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