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ゼロデイ脆弱性、攻撃対象は「Windows 7」 - 「Windows 10」への影響は限定的

「Windows」に未修正の脆弱性が明らかとなった問題で、マイクロソフトはゼロデイ攻撃の対象が「Windows 7」であることを明らかにし、「Windows 10」への影響が限定的であることをあらためて強調した。同プラットフォームでは回避策の実施も推奨しないという。

問題とされるのは、「Adobe Type Manager(ATM)」ライブラリに起因する脆弱性。同社は米時間3月23日にリリースしたアドバイザリで、セキュリティ修正プログラムの準備を進めていることを示すとともに、回避策などをアナウンス。限定的な標的型攻撃に脆弱性が悪用されていることを明らかにしたが、攻撃を受けたのは「Windows 7」であり、「Windows 10」は攻撃の対象となっていないことをあらためて強調した。

「Windows 10」については、初期バージョンより搭載する緩和策により、今回の脅威については影響が小さいと説明。サンドボックス「AppContainer」内の実行に限定される上、権限の昇格はできず、コード実行のおそれは考慮せずに済む程度とし、先にアナウンスした回避策を実装を「Windows 10」では推奨しないと補足した。

今回攻撃が確認されている「Windows 7」は、「Windows Server 2008」とともにサポート期間の終了を1月に迎えており、同社では「延長セキュリティ更新プログラム(ESU)」のライセンス契約者向けに更新プログラムを用意する予定。あわせて同社は旧版利用者に対して「Windows 10」へのアップグレードを呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/03/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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