Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ZyxelのNAS製品にゼロデイ脆弱性 - 悪用コードが闇市場に

ブラックマーケットで流通するエクスプロイトコードを解析したHold SecurityのAlex Holden氏より説明を受けたジャーナリストのBrian Krebs氏が、2月12日にZyxelに脆弱性を報告。同社より当初レスポンスがなかったことから、セキュリティ機関に対しても脆弱性の危険性を通知していた。

Krebs氏によれば、脆弱性のエクスプロイトコードは、利用環境や構成方法、痕跡の削除方法など詳細なマニュアルとあわせて、ブラックマーケットにおいて2万米ドルほどで販売されていたという。

また同氏は、Holden氏の話として、マルウェア「Emotet」を利用するグループなど、ランサムウェアを利用する攻撃グループによって、同エクスプロイトを実装する動きがあることを明らかにした。

すでにエクスプロイトコードの入手がインターネット上で可能となっている状況にあり、CERT/CCでもセキュリティアドバイザリにおいてデバイスの電源を切ることができる「PoC(実証コード)」を公開し、脆弱性の影響の大きさについてアピールしている。

(Security NEXT - 2020/02/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto