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「Jip-Base」の障害、15%でデータ復旧不可能

同社では、12月9日から15日にかけてストレージやバックアップデータなどからOSや業務データの復旧作業を進め、1318の仮想OSのうち、約7割に関してIaaSサービスとしての復旧が完了。利用する自治体と相談しながらサービスの再開を進める。

復旧していない約3割のうち、半分にあたる約15%は、復旧できるバックアップデータが存在していると見られ、復旧作業や確認を行っていると説明。ただし、復旧できた場合もバックアップ後に更新された数時間から数週間分のデータが失われており、利用する自治体との調整が必要になるとしている。

のこる15%については、バックアップのデータが見つかっておらず、さらに一部ではバックアップを取得できていなかったことが判明。同社では復旧が不可能な状況に陥っている。

バックアップが見当たらないのか、取得できていないのか、その割合については「調査中」としており、同社はコメントを避けた。バックアップは異なるストレージ上に対して行っていたとしている。

障害の原因となったファームウェアについては、アップデートがある場合、EMCジャパンより通知される契約となっていたと同社は説明。しかし今回問題となったファームウェアのアップデートは、もともと緊急度が低く設定されていたこともあり、通知から漏れた可能性がある。

(Security NEXT - 2019/12/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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