Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WhatsApp」だけではない、Android向けGIF処理ライブラリの脆弱性に注意

一方脆弱性の詳細については、「WhatsApp」の修正を受けて10月初旬に脆弱性を発見した研究者により公開されており、リスクが高まっている。

セキュリティ研究者のMarcin Kozlowski氏は、無料で提供されている2万8000件以上のアプリが同ライブラリを使用しており、潜在的に脆弱性の影響を受ける可能性があると述べ、アプリ名のリストを公開した。

同氏は、インストール数が多いアプリとして楽天グループのViber Mediaが提供する無料通話アプリ「Viber」を具体例として挙げ、最新版ではすでに修正済みだが、9月の段階で公開されていた旧版「同11.6.0.15」では同脆弱性の影響を受けていたと指摘。

またTrend Microの調査では、11月25日の段階で「Google Play」において3000件以上、「9Apps」といったアプリマーケットにおいても脆弱なライブラリを利用するアプリを確認したという。実際にいくつかのサンプルを調べてみたところ、ライブラリが更新されておらず、脆弱性が存在していることを確認した。

同社はアプリが利用するライブラリに脆弱性がないか開発者が確認するよう注意を喚起。また利用者側も、アプリを最新版へアップデートしておくことが求められる。

(Security NEXT - 2019/11/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み