「Webmin」のソースコード改ざんで脆弱性、攻撃コード公開 - アクセス増加の観測も
システム管理ツールの「Webmin」に、リモートよりコマンドを実行されるおそれがある脆弱性が含まれていることがわかった。すでに悪用コードが公開済みで、脆弱性を標的とするアクセスの増加も観測されている。
リモートよりroot権限でコマンドの実行が可能となる脆弱性「CVE-2019-15107」が含まれていることが明らかとなったもの。同脆弱性について開発チームの申請により「CVE-2019-15231」も一時採番されたが、その後拒絶となり「CVE-2019-15107」で統一されている。
「CVE-2019-15107」に関しては、「同1.890」はデフォルトの状態で悪用されるおそれがあり、以降のバージョンに関しては、パスワード有効期限のオプションを設定している場合に影響を受けるという。
開発チームでは、同脆弱性に対するゼロデイ攻撃が可能となるエクスプロイトがリリースされたことを8月17日に把握。急遽脆弱性へ対処した「同1.930」を同日にリリースした。
最新版の利用を強く推奨するとともに、「同1.900」以降については設定の変更など緩和策の実行を呼びかけている。
(Security NEXT - 2019/08/26 )
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