巧妙化する国家関与の攻撃 - 「サイバー防衛」議論するシンポが始動
同氏は「自衛隊関係者だけで議論するなら市ヶ谷でやればよいが、もっと幅広い人間を巻き込み、サイバー戦が安全保障上、重要である認識を広めることを目指している」と述べた。
さらに「防衛というと機密事項も多く、議論ができない部分もあるが、防衛省とも相談しながら、できる範囲で進めていきたい(同氏)」と続けた。一部講演に参加者を制限する「クリアランス」を設けるといった方法も検討するという。
防衛面からセキュリティを語られる機会も増えている。政治と結びついたサイバー空間における脅威動向はもちろん、米政府はいち早く「NIST SP 800-171」を義務化しており、日本の防衛装備庁においても調達の課題が生じている。
くわえて「サイバー戦」に関する国際法を含む法律上の問題、世論を誘導するフェイクニュース、「AI」や「IoT」とった最新技術との関係性など、トピックも幅広い。同イベントにおいて次回取り上げるテーマが注目される。
(Security NEXT - 2019/07/10 )
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