Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

オブジェクトストレージ「MinIO」に深刻な脆弱性

オブジェクトストレージのプラットフォーム「MinIO」において、管理者権限を取得されるおそれがある深刻な脆弱性が明らかとなった。

同ソフトウェアに用意されているAPI「IAM Import API」において権限チェックが不十分なことから、権限の昇格が可能となる脆弱性「CVE-2024-55949」が判明したもの。米国家安全保障局(NSA)より報告を受けたという。

細工した認証および認可設定情報を含むzipファイルをインポートさせることで、管理者レベルの権限を取得することが可能。アノニマスユーザーを除くほとんどのユーザー権限で悪用できるとしている。

CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアを「9.3」と評価、重要度をもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

開発チームは、12月13日にリリースしたアップデート「RELEASE.2024-12-13T22-19-12Z」で脆弱性を修正。ソースリポジトリにおいてパッチを公開している。回避策はなく、すべてのユーザーに更新を呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/12/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加