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「気軽さ」と「不安」で誘導するフィッシング攻撃

JCBカードの会員専用ウェブサービス「MyJCB」をかたるフィッシング攻撃が確認された。「気軽さ」をアピールするものと、「不安を煽る」ものの傾向が異なる2種類のフィッシングメールが用いられていた。

注意喚起を行ったフィッシング対策協議会によれば、フィッシングメールは、「JCBカードのパスワード確認」「詳細情報が必要」などの件名で送信されており、メールの本文にあるリンクから偽サイトへ誘導している。

HTMLメールを用いており、メール文面上の記載と実際の誘導先が異なるほか、誘導先からさらに別のURLへ転送されるしくみだった。

メールの文面は2種類が確認されており、ひとつは「カードを保護するためにJCBカードのパスワードを確認してください」などと説明。

「このステップは1〜3分で終わります」などと手軽に作業が行えることを太字で大きめのフォントを用いてアピール。偽サイトへ誘導し、アカウント情報やクレジットカード情報をだまし取ろうとしていた。

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フィッシングメールの文面(画像:フィ対協)

(Security NEXT - 2019/06/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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