プラント関係者狙う執拗な攻撃が継続中 - 一定知識で自然な文面
プラント設備や部品のサプライヤーを狙った攻撃では、実在すると見られる開発プロジェクト名や事業者名を悪用。提案や見積依頼に見せかけていた。着信数は多くなく、無差別に送りつけるのではなく、対象を絞り込んだ攻撃と見られている。
さらに一定の知識をもとに文面を作成しているものと見られ、内容を変化させつつもプラントの資材や機材について詳細を含みつつも、不審感を抱かせない内容だった。
実行ファイルを含む圧縮ファイルを送りつける手法を好み、情報窃取を目的としたマルウェアへの感染を狙ったケースが多いが、URLによる外部フィッシングサイトへの誘導、脆弱性やマクロを用いたWordファイルを利用するなど、複数の攻撃手法を展開している。
文面をはじめ、送信先のIPアドレス、Reply-Toヘッダ、マルウェアの種類や接続先などに共通点が確認されており、同一攻撃者によって展開している可能性が高いとJ-CSIPでは分析。2019年第2四半期に入ってからも攻撃が継続しており、今後も攻撃へ警戒するよう警鐘を鳴らしている。

プラント関係者を狙う攻撃の展開状況。複数のマルウェアや文書ファイルなどを利用している(図:J-CSIP)
(Security NEXT - 2019/04/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
北朝鮮による暗号資産窃取に警戒を - 日米韓が共同声明
中国関与が疑われる「MirrorFace」の攻撃に注意喚起 - 警察庁
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加