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再エネ事業者への出力制御指示メールが迷惑判定で未達に - 九電

九州電力において、再生可能エネルギー事業者に対して電力の出力制御を指示するメールが、一部迷惑メールとして処理され、配信されないトラブルが発生したことがわかった。

再生エネルギーの接続量が増加しており、発電と消費における電力の需給バランスを維持するため、同社では2018年秋より再生エネルギー事業者に対し、必要に応じて出力制御の指示を実施しているが、3月16日16時より873の発電所に対して配信した「前日指令」のメールの一部において、配信されないトラブルが発生した。

同社では、セキュリティ対策サービスの「迷惑メール駆除機能」を経由して翌日の出力制御を指示するメールを配信していたが、同日は同サービスが迷惑メールと判定し、配信が途中で停止したという。同社は同日夕方以降、メールが届かない事業者に対し、電話で個別に指示を行った。

配信中に、セキュリティ対策サービス側でメンテナンスを実施していたことがわかっているが、因果関係は不明。同社では詳しい原因について、セキュリティ事業者と連携して調査を進めている。

当面同社では、セキュリティ対策サービスを経由せずメールを配信するよう設定を変更。メールの配信テストを実施し、動作確認を行ったという。

(Security NEXT - 2019/03/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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