電子カルテにランサム感染、バックアップミスでデータ復元できず - 宇陀市立病院
宇陀市立病院において、ランサムウェアの感染被害が発生し、電子カルテシステムが約2日間にわたって使用できない状態に陥った。システムは復旧済みだが、バックアップの不備で一部データが欠損しており、暗号化されたデータの解析を進めている。

宇陀市立病院のウェブサイト
同院によれば、電子カルテシステムがランサムウェアへ感染し、10月1日から15日までに来院した患者のうち1133人分の一部診療記録が暗号化され、参照できない状況だという。
不具合が発生したのは10月16日5時半過ぎ。システムが利用できない状態に陥った。
システムのマルウェア感染が判明したため、抜線など行った上でシステムを停止。診療にあたり、一時紙のカルテや伝票に切り替えた。
問題のシステムは、委託先の作業に不備があり、最新のセキュリティ対策ソフトがインストールされておらず、バックアップについても磁気テープが装填されていなかったことから一部データが復元できない状態だという。同システムは10月1日に導入したばかりで、動作の確認期間中だった。
(Security NEXT - 2018/10/24 )
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