Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

PHPにコード実行の脆弱性、リスク「高」 - アップデートがリリース

PHPの開発チームは、脆弱性を修正した「PHP 7.2.11」「同7.1.23」をリリースした。同チームやセキュリティ機関では、利用者へアップデートを推奨している。

開発チームでは、複数のバグを修正したアップデートとし、特にセキュリティリリースと位置付けてはいないが、米MS-ISACの「CIS(Center for Internet Security)」では、複数の脆弱性へ対処が行われているとしてアドバイザリを発行した。10月12日の時点で悪用は確認されていないとしている。

今回のアップデートには、攻撃者によってコードの実行が可能となる脆弱性の修正が含まれると指摘。問題の脆弱性が悪用されると、不正プログラムの設置、情報の流出や逸失、不正アカウントの作成、サービス拒否など生じるおそれがあるという。

MS-ISACでは、事業規模に関わらず、公的機関や企業へ与えるリスクを「高」とレーティングしており、利用者に最新版となる「PHP 7.2.11」「同7.1.23」へアップデートするよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/10/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、2019年以前の既知脆弱性4件を悪用リストに追加
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
サーバ管理ツール「Convoy」に深刻な脆弱性 - アップデートがリリース
「SugarCRM」脆弱性 - 9年前の修正にCVE番号
「Roundcube」にアップデート - 前バージョンの不具合を解消
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
「Roundcube」脆弱性、詳細やPoCが公開予定 - 早急に対応を
Auth0の複数SDKに脆弱性 - 細工Cookieでコード実行のおそれ
攻撃確認済み脆弱性をCISAが警鐘 - 「Craft CMS」など5件
ウェブメール「Roundcube」に脆弱性 - アップデートがリリース