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個人データの出所や加工履歴、同意状況を一元管理する新技術 - 富士通研

富士通研究所は、入手したデータの加工履歴や提供同意状況を一元管理できる技術「ChainedLineage」を開発した。

「ChainedLineage」は、複数の企業や個人から入手したデータの出所や加工履歴、個人データの本人提供同意の状況といった来歴情報などを管理する技術。

従来、企業ごとに保有していたデータ加工履歴情報と、ブロックチェーン上で共有されている企業間のデータ取引履歴情報を、それぞれのハッシュ値を介して統合。企業をまたがったデータの追跡や改ざんの検出が可能になるとしている。

またブロックチェーンを応用したデータ流通基盤「富士通VPXテクノロジー」上に、個人データ利用許可の同意ポータルを配置。データ要求元に対する本人の提供同意が取れているか確認したうえでデータへのアクセス権を与えることが可能。

同技術は2019年度の実用化を目指し、実証実験を進める予定としている。

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「ChainedLineage」の利用イメージ(画像:富士通研究所)

(Security NEXT - 2018/09/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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