Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

個情委、東京電力グループ3社に行政指導

個人情報保護委員会は、東京電力グループ3社に対し、個人情報保護法に基づく行政指導を行った。

個人情報保護法の違反が認められたとして、6月27日に東京電力パワーグリッド、東京電力ホールディングス、東京電力リニューアブルパワーの3社に対して指導を行ったもの。

指導の理由として、東京電力パワーグリッドではシステム上の顧客情報に対するアクセス権限を適切に設定しておらず、技術的な安全管理措置に不備があったと指摘。

2023年度内にシステムのアクセス権限などを確認することとしていたが、発覚した2024年1月まで内部監査が実施されていないなど組織的安全管理措置に問題があった。また従業員が問題ある状況を把握しながら、対応を行っていないなど人的安全管理措置の不備も指摘されている。

東京電力ホールディングスや東京電力リニューアブルパワーにおいても、非公開情報の共有を制限しておらず、従業者がシステム画面上表示されていた東京電力パワーグリッドの顧客の個人データを、業務上の目的や業務外の目的のため利用していた。

個情委では、指導における問題を踏まえ、個人情報保護法やガイドラインに基づいて適切な措置を講じ、全社的に総点検を実施して必要に応じて改善策を実施するよう求めている。

(Security NEXT - 2024/07/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意