Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

8月修正のゼロデイ脆弱性、「Darkhotel」と関連 - 背後に北朝鮮の影

またQihoo 360は、同脆弱性についてKaspersky Labが2014年に報告したホテルの宿泊客を狙うマルウェア「Darkhotel」を利用する攻撃グループが関与していることを確認したという。「Darkhotel」は、別名「Tapaoux」としても知られている。

同社が保有する「DarkHotel」の攻撃グループに関するデータを確認したところ、今回のゼロデイ攻撃に用いられたドメインが含まれていることを発見した。

「DarkHotel」に関しては、感染活動で利用されたWordドキュメントが、北朝鮮が関与するトロイの木馬「KONNI」の感染活動で用いられたドキュメントと類似していることがCylanceにより指摘されている。

また「DarkHotel」は、Lazarusとしても知られる北朝鮮のHIDDEN COBRAが「Operation Troy」として展開した攻撃コードと、一部に重複や再利用が見られることをMcAfeeが確認している。

20180823_cy_001.jpg
「DarkHotel」と「KONNI」で用いられたファイルの比較(画像:Cylance)

(Security NEXT - 2018/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年6月1日〜2025年6月7日)
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chrome」にゼロデイ脆弱性 - アップデート公開、事前緩和策も
先週注目された記事(2025年5月18日〜2025年5月24日)
Samsung製デジタルサイネージの脆弱性狙う攻撃に注意
米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に
トルコ関与疑われる攻撃グループ、チャット製品にゼロデイ攻撃
先週注目された記事(2025年5月11日〜2025年5月17日)
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「FortiOS」の認証回避脆弱性、攻撃継続中 - 国内でも被害