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Intelチップに脆弱性「Foreshadow」 - クラウドVM間で情報漏洩のおそれも

脆弱性は、2種類で構成されており、「CVE-2018-3615」は「Intel SGX」に存在。同機能は、本来ユーザーのデータを保護するために用意された機能であり、サイドチャネル攻撃に強いとされてきたが、同機能で保護されたメモリの内容が取得されるおそれがある。

さらに同脆弱性を調査する過程で、Intelが、「Foreshadow-NG(Next Generation)」とされるあらたな脆弱性2件を特定。

「CVE-2018-3620」は、「OS」や「システム管理モード(SMM)」が影響を受ける脆弱性で、カーネルのメモリが読み取られるおそれがある。

またハイパーバイザーなどが影響を受ける「CVE-2018-3646」が判明。クラウド上のゲストVMにおいて、同じCPUコア上で動作する他VMよりメモリが読み取られるおそれがある。

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脆弱性の影響(表:Intel)

(Security NEXT - 2018/08/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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