Linuxカーネルにリソース枯渇する脆弱性 - DoS攻撃受けるおそれ
Linuxカーネルにおいて、DoS攻撃に悪用されるおそれがある脆弱性「CVE-2018-5390」が含まれていることがわかった。
同脆弱性は、研究者のJuha-Matti Tilli氏が発見したもので、「同4.9」以降では、TCPセッションの途中で細工したパケットを受信すると、大量のリソースを消費する脆弱性「CVE-2018-5390」が存在。リソースが枯渇し、サービス拒否に陥るおそれがあるという。
解放しているポートにおいてリモートより攻撃を受けるおそれがあるが、サービス拒否を引き起こすには、双方向の通信が必要となるため、IPアドレスを偽装した上で攻撃を行うことはできないとしている。
脆弱性の判明を受けてLinuxカーネルの脆弱性を修正するパッチがリリースされており、各ディストリビューションのリリースへ注意するよう呼びかけられている。

CVSSのスコア(表:CERT/CC)
(Security NEXT - 2018/08/07 )
ツイート
PR
関連記事
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
MS、2025年最後の月例パッチ - ゼロデイ含む脆弱性56件に対処
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
IT資産管理製品「MaLion」のWindows向けエージェントに深刻な脆弱性
