アーカイブ展開に脆弱性「Zip Slip」 - 多数ソフトウェアに影響
細工されたアーカイブファイルを処理させることで、特定の場所にファイルを展開させることが可能となる脆弱性「Zip Slip」が判明した。影響を受けるソフトウェアは多く、悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがあるという。

「Zip Slip」のロゴ
同脆弱性は、英Snykが公表したもの。多数のライブラリやプロジェクトが影響を受けるとしており、同社では「Zip Slip」と名付けた。
サーバ環境、クライアント環境のいずれも影響を受けるとしており、アプリケーション開発フレームワークなどで開発し、ファイルをアップロードできる環境など攻撃の対象となるおそれがある。
ファイル名の処理に起因しており、脆弱性が存在するソフトウェアやライブラリを利用する環境で細工されたファイルがシステム上へ配置され、攻撃者やシステムによって処理されると、ディレクトリトラバーサルが発生。ファイルが保存、上書きされ、結果として悪意あるコードを実行されるおそれもある。
同社は、「JavaScript」「Ruby」「.NET」「Go」などで開発された環境が影響受けると説明しており、特に中心的なライブラリを持たない「Java」に注意が必要であると指摘した。
(Security NEXT - 2018/06/06 )
ツイート
PR
関連記事
WatchGuardのVPNクライアントに脆弱性 - Windows版に影響
Drupal向け「OAuth」サーバモジュールに認可バイパスの脆弱性
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
バッファロー製ルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に脆弱性 - ファームウェアの更新を
「GNU Libmicrohttpd」に複数脆弱性 - 実験的コンポーネントに起因
JetBrains「YouTrack」に複数の脆弱性 - トークン漏洩のおそれも
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を

