Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

同一PDFファイルに「Acrobat/Reader」と「Windows」のゼロデイ脆弱性 - 併用で高い攻撃力

米時間5月14日の定例外アップデートで修正された「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」のゼロデイ脆弱性が、マイクロソフトが5月の月例パッチで修正したゼロデイ脆弱性と併用されていたことが明らかになった。

20180516_es_001.jpg
悪用コードの一部(画像:ESET)

脆弱性を各社へ報告したESETによると、2018年3月末に未知の脆弱性を組み合わせて利用する悪質なPDFファイルのサンプルが公開されていることを発見、入手したという。

同ファイルについて調査を行ったところ、「Windows」における特権昇格の脆弱性「CVE-2018-8120」および「Adobe Acrobat/Reader」におけるメモリ二重解放の脆弱性「CVE-2018-4990」を組み合わせて悪用。コード実行と権限昇格を組み合わせることで高い攻撃力を実現していた。

具体的には、問題のファイルには「JavaScript」のコードが存在。細工された「JPEG 2000」の画像を読み込むことで「CVE-2018-4990」を悪用して二重解放を引き起こし、コードの実行を実現していた。

(Security NEXT - 2018/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「VMware Tanzu for Valkey」の脆弱性を修正 - 「クリティカル」も
「PostgreSQL」にセキュリティアップデート - 「13系」は11月にEOL
米当局、「Trend Micro Apex One」に対する脆弱性攻撃に注意喚起
「Flowise」に深刻な脆弱性、パッチは未提供 - PoCが公開
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
「Trend Micro Apex One」ゼロデイ脆弱性の修正パッチが公開
CMS「Drupal」の二要素認証モジュールに認証回避のおそれ
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消