Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

同一PDFファイルに「Acrobat/Reader」と「Windows」のゼロデイ脆弱性 - 併用で高い攻撃力

こうした攻撃に対して「Adobe Acrobat/Reader」では、コードの実行を防ぐサンドボックスの「保護モード」が用意されているが、Windowsにおける「CVE-2018-8120」の脆弱性を悪用することで、権限を昇格させ、コードを実行させていた。

3月に発見されたサンプルには、ペイロードが含まれておらず、ESETは開発の初期段階に発見したもので、コードを開発した攻撃者は、脆弱性を発見し、攻撃するための高いスキルを備えていると分析している。

脆弱性を組み合わせた攻撃は、高い権限のもと、任意のコードを実行することが可能となるため、たびたび標的型攻撃などへ悪用されてきたとESETは指摘。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性