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同一PDFファイルに「Acrobat/Reader」と「Windows」のゼロデイ脆弱性 - 併用で高い攻撃力

こうした攻撃に対して「Adobe Acrobat/Reader」では、コードの実行を防ぐサンドボックスの「保護モード」が用意されているが、Windowsにおける「CVE-2018-8120」の脆弱性を悪用することで、権限を昇格させ、コードを実行させていた。

3月に発見されたサンプルには、ペイロードが含まれておらず、ESETは開発の初期段階に発見したもので、コードを開発した攻撃者は、脆弱性を発見し、攻撃するための高いスキルを備えていると分析している。

脆弱性を組み合わせた攻撃は、高い権限のもと、任意のコードを実行することが可能となるため、たびたび標的型攻撃などへ悪用されてきたとESETは指摘。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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