暗号化メールが外部漏洩する「EFAIL」の脆弱性 - 多数メールクライアントに影響
「OpenPGP」には「CVE-2017-17688」が存在。「CFBガジェット攻撃」を受けるおそれがあるほか、「S/MIME」では、「CBCガジェット攻撃」に悪用されるおそれがある「CVE-2017-17689」が指摘されている。
研究グループの調査では、テスト対象とした「S/MIME」対応の35のメールクライアントにおいて、25のクライアントが影響を受けていた。また「OpenPGP」については、28のうち10のメールクライアントに脆弱性が存在したという。
MicrosoftやApple、Mozillaのほか、Googleなど多くのベンダーが提供しているメールクライアントソフトやウェブメールが影響を受けることが明らかになっている。
脆弱性の悪用にあたっては、攻撃者が平文を取得したい暗号化されたメールをあらかじめ取得する必要がある。
具体的には、攻撃者が暗号化されたメールを細工してHTMLコンテンツを挿入。対象者にメールを送りつけ、開封させることで、メールクライアントが復号する際に外部と通信させ、指定したURLに平文を送信させることが可能となる。
(Security NEXT - 2018/05/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25


