Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IEに未修正の脆弱性、APT攻撃に悪用との指摘

「Internet Explorer」に未修正の脆弱性が存在し、ゼロデイ攻撃に利用されているとの指摘が出ている。

Qihoo 360(奇虎360)が、あらたな脆弱性を用いたAPT攻撃を検知したとして報告したもの。同社では、攻撃の過程で2種類の脆弱性を突くことから「ダブルプレー(併殺)」攻撃と呼んでいる。

最新版の「IE」やコンポーネントに影響があり、誤って細工されたファイルを開くと制御を奪われ、バックドアやトロイの木馬などをインストールされるおそれがあると同社では指摘。

攻撃にはウェブページを読み込む「Officeドキュメント」を使用。UAC回避機能やステガノグラフィなどの技術も用いており、検知を逃れようとしていたという。

同社では、脆弱性についてすでにマイクロソフトへ報告済みとしており、心当たりがないOfficeファイルを開かないよう注意を呼びかけている。

20180424_qi_001.jpg
攻撃の流れ(画像:Qihoo 360)

(Security NEXT - 2018/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害
先週注目された記事(2025年12月14日〜2025年12月20日)
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
「macOS Tahoe 26.2」で脆弱性47件を修正 - 「Safari」も更新
先週注目された記事(2025年12月7日〜2025年12月13日)
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡