IEに未修正の脆弱性、APT攻撃に悪用との指摘
「Internet Explorer」に未修正の脆弱性が存在し、ゼロデイ攻撃に利用されているとの指摘が出ている。
Qihoo 360(奇虎360)が、あらたな脆弱性を用いたAPT攻撃を検知したとして報告したもの。同社では、攻撃の過程で2種類の脆弱性を突くことから「ダブルプレー(併殺)」攻撃と呼んでいる。
最新版の「IE」やコンポーネントに影響があり、誤って細工されたファイルを開くと制御を奪われ、バックドアやトロイの木馬などをインストールされるおそれがあると同社では指摘。
攻撃にはウェブページを読み込む「Officeドキュメント」を使用。UAC回避機能やステガノグラフィなどの技術も用いており、検知を逃れようとしていたという。
同社では、脆弱性についてすでにマイクロソフトへ報告済みとしており、心当たりがないOfficeファイルを開かないよう注意を呼びかけている。

攻撃の流れ(画像:Qihoo 360)
(Security NEXT - 2018/04/24 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Outlook」にゼロデイ脆弱性、MSが悪用確認スクリプトを用意
3月公表の「FortiOS」脆弱性、判明のきっかけはゼロデイ攻撃
用語理解に格差、経営層とセキュ担当者の対話に断絶も
「10大脅威」の解説資料が公開 - 自組織に応じた対策を
MS、2月の月例パッチで脆弱性76件に対処 - 3件がすでに悪用済み
「Microsoft Edge」にアップデート - 独自に脆弱性2件を修正
Apple、macOS向けにセキュリティアップデート - すでに悪用の可能性
「ESXiArgs」対策で製品の更新やOpenSLPの無効化を呼びかけ - VMware
狙われる顧客管理ツール「SugarCRM」の脆弱性 - 米政府も注意喚起
正規の「リモート管理ソフト」が攻撃者のバックドアに - 米政府が警戒呼びかけ