「WordPress」にDoS攻撃を受けるおそれ、研究者が指摘
コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」において、DoS攻撃が可能となる脆弱性「CVE-2018-6389」が指摘されている。PoCも公開されており、最新版である「同4.9.4」においても容易に悪用できる状態となっている。
問題を指摘したのは、セキュリティ研究者のBarak Tawily氏。WordPressを導入しているサイトにおいて認証なくアクセスできるファイルより、JavaScriptのモジュールを大量にリクエストすることで、DoS状態を引き起こすことが可能になると指摘している。
同氏はPoCを公開。同氏のテスト環境では1度のリクエストで4Mバイトほどの応答があり、スクリプトでリクエストを自動化することでサービス停止状態に追い込むことができると主張。同氏がテストを行ったところ、500回ほどリクエストを行ったところでサービス停止が発生した。
同氏は、管理者ページではなく、認証を必要としないページからリクエストが可能であることに問題があると強調。バグバウンティプログラムの対象外と知りつつも、同脆弱性について開発チームに報告したが、開発チームはアプリケーションレベルの問題ではなく、サーバやネットワークにおける問題として、脆弱性とは認めなかったという。
Barak Tawily氏は独自にパッチをあてたフォークを用意。また脆弱性を緩和するようファイルを変更するシェルスクリプトを公開している。
(Security NEXT - 2018/02/09 )
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