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北朝鮮関与の攻撃グループ、仮想通貨関連企業へ標的型攻撃

北朝鮮が関与すると見られる攻撃グループ「Lazarus」の標的型攻撃が確認された。仮想通貨を扱う企業の幹部に対して攻撃メールを送信し、マルウェアへ感染させようとしていたもので、仮想通貨を狙っている可能性もあるという。

攻撃活動を「NICKEL ACADEMY」として追跡しているSecureworksによれば、求職に見せかけたメールを送りつける標的型攻撃を確認したという。攻撃活動は、少なくとも2016年より展開されており、2017年10月下旬にも確認。現在も進行中だと見られている。

標的型攻撃には、マクロが埋め込まれたWordファイルを使用。誤って開くと、ダウンローダーとして機能する「リモートアクセスツール(RAT)」がインストールされる。

いずれもこれまでの攻撃で利用されたツールと共通点があり、コマンド&コントロール(C&C)サーバとの通信プロトコルから、同社では、高い確度で「Lazarus」が関与していると分析している。

(Security NEXT - 2017/12/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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