10月にサポート終了したはずの「Office 2007」にもアップデート
脆弱性「CVE-2017-11882」が見つかった問題で、マイクロソフトでは、10月にサポートが終了した「Office 2007」に対しても、脆弱性を解消するアップデートを提供している。
マイクロソフトでは、「Office 2007」のサポートを10月10日に終了。以降はセキュリティ更新プログラムの提供が行わなくなるとして、後継バージョンに移行するよう注意喚起を行っていたが、11月の月例セキュリティ更新で「CVE-2017-11882」を修正する「KB4011276」をリリース。さらに同月28日にも包括的な修正として「KB4011604」を公開している。
「CVE-2017-11882」はサポート終了以前に報告され、7月にCVE番号が採番されている。月例更新の公開当時、深刻度は「重要」、悪用可能性指標も「悪用される可能性は低い」とさほど高く設定されておらず、緊急の例外対応といった色合いもないまま、さりげなくアップデートがリリースされていた。
しかしその後、同脆弱性を取り巻く環境は大きく変化。同アップデートの存在意義は格段に高まっている。脆弱性を悪用する実証コードが公開されているほか、すでに脆弱性を悪用するマルウェアも確認されている。
(Security NEXT - 2017/11/30 )
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