Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Cisco UCMなどのアップグレード機能に深刻な脆弱性

「Cisco Unified Communications Manager」をはじめ、「Cisco音声オペレーティングシステム(VOS)」をベースとした製品のアップグレード機能に、深刻な脆弱性が含まれていることが明らかになった。

対象となる機器を「Refresh Upgrade(RU)」や「Prime Collaboration Deployment(PCD)」によるマイグレーションを実施すると、従来のパスワードによりルート権限でアクセスが可能になる脆弱性「CVE-2017-12337」が判明したもの。デバイスにSFTP経由でアクセスできる場合、ルート権限を取得され、システムの制御を奪われるおそれがあるという。

脆弱性の重要度は、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」。影響を受ける製品は以下のとおり。同社では、脆弱性を修正するアップデートを用意しており、利用者に注意を呼びかけている。

Cisco Unified Communications Manager (UCM)
Cisco Unified Communication Manager Session Management Edition (SME)
Cisco Emergency Responder
Cisco Unity Connection
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service (IM&P; earlier releases were known as Cisco Unified Presence)
Cisco Prime License Manager
Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment
Cisco Unified Contact Center Express (UCCx)
Cisco SocialMiner
Cisco Unified Intelligence Center (UIC)
Cisco Finesse
Cisco MediaSense

(Security NEXT - 2017/11/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「PowerCMS」に6件の脆弱性 - 修正版が公開
「SUSE Manager」にRCE脆弱性、アップデートで修正 - PoCは公開済み
Pythonの「tarfile」モジュールにサービス拒否の脆弱性
「iOS/iPadOS 18.6」で複数脆弱性を修正 - KEV掲載済みの脆弱性も
「oauth2-proxy」に認証バイパスの脆弱性 - アップデートで修正