2016年度の電気通信事故報告件数は6293件 - 重大事故は5件
事故を発生要因別に見ると、自社以外の「外的要因」が60%。次いで自然故障など「設備的な要因」が34%と多い。また故障設備別では、「伝送路設備」に起因する事故が46%で最多で、「伝送交換設備」が41%、「サーバ設備」が10%だった。
また電気通信事業法では、事故の継続時間や影響利用者数、緊急通報への影響の有無などを基準として、あてまはるものを「重大な事故」と定めているが、同年度に報告があった重大な事故は5件。前年度の8件を下回った。重大な事故のうち、1件は携帯電話の通話における事故で、4件はメールやMVNOに関する事故だった。
重大事故の発生要因を見ると、「設備要因(ソフトウェアの不具合)」が4件、「外的要因(ほかの電気通信事業者の事故)」が1件。故障設備別では、「サーバ設備(その他)」が4件で、「伝送交換設備(中継、制御装置)」が1件だった。
(Security NEXT - 2017/07/31 )
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