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総務省、LINEヤフーに行政指導 - 「電気通信事業全体の信頼を損なった」

LINEヤフーが不正アクセスを受け、通信の秘密が漏洩した問題を受けて、総務省は3月5日、同社に対して行政指導を行った。電気通信事業全体に対する利用者の信頼を大きく損なう結果になったとし、対策の実施を求めている。

同問題では、業務委託先である関連会社NAVER Cloudにおいて従業員のパソコンがマルウェアに感染。

さらに同社のActive Directoryのサーバがマルウェアに感染して管理者権限を奪取され、旧LINEの社内システムにおける認証情報を悪用されてシステムを侵害されたことにより、顧客や取引先、従業員に関する個人データが流出した可能性が生じた。

不正アクセスにより、同社が提供するサービス「LINE」のユーザーに関する個人データ30万2980件が外部に流出した可能性があり、通信の秘密にあたる情報2万2239件が含まれる。

問題の発覚を受け、同省では電気通信事業法に基づき、LINEヤフーより報告徴収を実施。システムやネットワーク構成においてNAVER Cloudに強く依存するなか、安全管理措置やセキュリティ対策、業務委託先管理に不備があったことを確認した。

(Security NEXT - 2024/03/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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