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通信サービスの侵害で富士通などに行政指導 - 総務省

総務省は、インターネット関連サービスが侵害された問題で、6月30日に富士通や関連会社の富士通クラウドテクノロジーズに対して行政指導を行った。

富士通においては、インターネット接続サービス「FENICS」において複数のネットワーク機器が外部攻撃者により侵害され、2022年3月から同年11月にかけて複数回にわたり、通信情報が外部に流出する問題が発生した。

「FENICS」の利用者のほか、同社や富士通クラウドテクノロジーズをはじめとする同社グループの提供サービスにも影響が波及している。

同省では、同問題について電気通信事業法における通信の秘密の漏洩にあたると指摘。再発防止策を早急に講じ、影響範囲の把握、利用者への支援といった対応や、二次被害の発覚時に適切な対応を行うよう文書で指導した。

くわえて通信の秘密の保護、セキュリティの確保にあたり、企業体制に構造的な問題がないか検証し、経営陣の関与の強化や、社内における意識の向上のための実効的な措置を講じて再発防止を図るよう求めている。

(Security NEXT - 2023/07/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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