Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

カード会社装い「カードをロックする」と不安煽るフィッシング

クレジットカードの利用者を狙ったフィッシング攻撃が行われている。今回確認されたケースでは、三菱UFJニコスを偽装。指示に従わないとクレジットカードをロックするなどとだましていた。

20170613_ap_001.jpg
誘導先のフィッシングサイト(画像:フィ対協)

MUFGカードのウェブサービス利用者を狙ったあらたなフィッシング攻撃が確認されたとしてフィッシング対策協議会が、注意喚起を行ったもの。

問題のフィッシングメールは、「WEBサービス利用者」という件名で送信されていた。メールの文面は2種類あるが、いずれも指示に従い、確認作業を行わないとカードがロックされるなどと不安を煽る内容だった。誘導先の偽サイトでは、クレジットカード番号のほか、氏名や電話番号、ウェブサービスのアカウント情報など個人情報を詐取する。

メール本文を見ると、書き出しでは「親愛なるアカウント保有者」「口座名義人」などを宛先としていたほか、本文の内容も、「あなたはそれを行うには数時間があります」など、日本語のビジネスメールとしては、不自然な言い回しが見られた。

誘導先のフィッシングサイトとしては、すでに5種類のURLが確認されており、6月13日の時点で稼働が確認されている。

フィッシングサイトの閉鎖に向けて、同協議会では、JPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似のフィッシングサイトやメールを発見した場合は、情報を提供してほしいと呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/06/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
PyPI上に不正コード含む「num2words」 - 開発者がフィッシング被害
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
一部利用者でメールアドレスが変更される被害 - So-net
学生や教職員のアカウント情報が暗号化被害 - 東海大
婚活イベント情報サイトから情報流出 - フィッシング調査から判明
【特別企画】使える「脅威インテリジェンス」とは - 単なる情報ソースで終わらせないために
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD